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一目均衡表の解説 [FX]

一目均衡表.png

【一目均衡表】についての解説

一目均衡表はローソク足に下記の5本線(五役)や雲を利用して分析をします。
一目均衡表は相場の天底を示すものではなく、全般的な相場観を通して、より確実なトレンドフォローに使うものです。

【基準線】(当日を含む過去26日間の高値と安値)÷2
       当日を含む過去26日間の半値の位置で単純移動平均線ではありません。

【転換線】(当日を含む過去9日間の高値と安値)÷2
       当日を含む過去9日間の半値の位置で単純移動平均線ではありません。
 

【先行スパン1】(転換線+基準線)÷2を(当日を含めた26日先すなわち)25日先にシフトした線

【先行スパン2】(過去52日間の高値+安値)÷2を(当日を含めた26日先すなわち)25日先にシフトした線

【雲】先行スパン1・2の間で形成される抵抗帯

【遅行スパン】当日の終値を(当日を含めた26日前すなわち)25日前にシフトした線
         ちなみに遅行スパン」は25日前にシフトさせた単純移動平均線です。 

※5本ライン(五役)の覚え方

強い上昇トレンドの時、遅行スパン>価格(ローソク足)>転換線>基準線>先行スパン1>先行スパン2になる。
強い下降トレンドの時、遅行スパン<価格(ローソク足)<転換線<基準線<先行スパン1<先行スパン2になる。


【基準線】

相場の基準となる線で、相場の「方向」を示します。
移動平均線のように相場に追随する指標とはあくまで意味が違います。
価格(ローソク足)とは因果関係が薄い。

基準線より価格(ローソク足)が上に位置するとき、相場が強い。
基準線より価格(ローソク足)が下に位置するとき、相場が弱い。

基準線が上昇するのは過去の高値をブレイクするか、時間の経過によって過去の安値が切り上がったとき。
基準線が下降するのは過去の安値をブレイクするか、時間の経過によって過去の高値が切り下がったとき。

上昇相場とは基準線が上昇、そして基準線が当面の下値目途。
※基準線の上昇を伴わない価格上昇は短期に終わる。
上昇相場において下値支持線として働く。
基準線が押しの限界になることが多く、上昇相場の押し目買いのポイントになる。

下降相場とは基準線が下降、そして基準線が当面の上値目途。
※基準線の下降を伴わない価格下降は短期に終わる。
下降相場において上値抵抗戦として働く。
基準線が戻りの限界になることが多く、下降相場の戻り売りのポイントになる。


【転換線】

相場の転換の可能性を最も早く察知する線です。
相場そのものの「流れ」で、価格(ローソク足)に最も近く描かれています。
価格(ローソク足)と因果関係が深い。

価格(ローソク足)>転換線>基準線で強気っぽい
価格(ローソク足)<転換線<基準線で弱気っぽい

上昇相場において下値支持線として働く。
強い上昇相場では、この転換線で押しを待って追撃買いのポイントとする。
下降相場において上値抵抗線として働く。
強い下降相場では、この転換線で戻りを待って追撃売りのポイントとする。

※半値と目途について

一目均衡表は半値で構成されていますね。

1)半値押し:価格が上昇した後、上昇分の半分ほど値下がりすることをいいます。
        目途は基準線(トレンドが弱い時)や転換線(トレンドが強い時)
2)半値戻し:価格が下降した後、下降分の半分ほど値上がりすることをいいます。
        目途は基準線(トレンドが弱い時)や転換線(トレンドが強い時)

【転換線と基準線】

転換線が横ばいまたは右上がり勾配の基準線を下から上へ抜ける状態を好転
転換線が横ばいまたは右下がり勾配の基準線を上から下へ抜ける状態を逆転

基準線の傾きは重要であり、単に交差するだけで、基準線の勾配が交差する方向と異なる場合は 「好転」あるいは「逆転」を意味しない

【雲】

雲は価格(ローソク足)や遅行スパンに対し、サポートゾーンおよびレジスタンスゾーンとして機能する。

価格(ローソク足)が雲よりも上に位置している場合は相場が強い。
(雲は上昇相場で下値支持帯)
価格(ローソク足)が雲よりも下に位置している場合は相場が弱い。
(雲は下降相場で上値抵抗帯)

価格(ローソク足)が雲を上抜ければ好転。
価格(ローソク足)が雲を上抜ければ逆転。

雲が厚ければ、過去の相場のしこりが多く、抵抗力が強い。
雲が薄ければ、過去の相場のしこりが少なく、抵抗力が弱い。

【ねじれ】

先行スパン1と先行スパン2の位置関係が入れ替わる時。
相場に変化が現れる可能性あります。

【遅行スパン】

一目山人は遅行スパンが最も大事あると述べています。
価格(ローソク足)と同様しばしば雲にはじかれます。

遅行線が価格(ローソク足)を上回れば 買い(好転)
遅行線が価格(ローソク足)を下回れば 売り(逆転)

【三役好転】

転換線が基準線を上抜け、基準線が上昇。
価格(ローソク足)が雲を上抜け。
遅行スパンが市場価格を上抜け。

【三役逆転】

転換線が基準線を下抜け、基準線が下降。
価格(ローソク足)が雲を下抜け。
遅行スパンが市場価格を下抜け。


《一目均衡表の相場の流れ》

【上昇相場】

1.転換線に押さえられ下がり続いた価格(ローソク足)が転換線を上抜け・・・打診買い
2.基準線を上抜けするか、雲が好転
3.遅行スパンが好転
4.価格(ローソク足)が雲の下限を上抜け
5.価格(ローソク足)が雲の上限を上抜け

2、または3のステップで本格的な上昇相場になる確率が高く、買いのタイミングであるということです。

【下降相場】

1.転換線に支えられ上がり続いた価格(ローソク足)が転換線を下抜け・・・打診売り
2.基準線を下抜けするか、雲が逆転
3.遅行スパンが逆転
4.価格(ローソク足)が雲の下限を下抜け
5.価格(ローソク足)が雲の上限を下抜け

2もしくは3のステップで本格的な下降相場になる確率が高く、売りのタイミングであるということです。

波動論・水準論・時間論は次回以降で。

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